システム, ビジネス/オフィス, 温度管理

温度管理は保管だけではない

温度管理というと冷蔵庫のような設備の中で、温度を一定に保つイメージがありますが、実際の現場では搬入や加工などの段階でも厳格に管理が行われています。製造加工施設の場合だと、搬入の段階で既に温度管理が始まっており、いかに温度変化を抑えながら車両から施設内に搬入するかが重要です。荷降ろしにもたついていると、荷物の温度が変化してしまい、品質に影響してしまう恐れがあります。不可逆の変化は元に戻りませんし、劣化した品質は規定の温度の環境に置いても回復しませんから、温度管理は劣化させないことが何よりも肝心です。

当然ながら車両の中でも温度は一定の範囲内に収まるように管理されているわけですが、この搬入が躓きやすいポイントの1つだといえます。施設内が全て温度管理されている場合は大丈夫ですが、施設内の特定の部屋のみだと、無事に搬入できても部屋に運ぶまでの経路で品質が劣化する可能性があります。理想的には施設をまるごと一定の温度にして維持することですが、現実的にはコストの関係もあってそうも言っていられないです。そこでポイントとなるのが経路の短縮で、更に曲がり角を減らして直線的に搬入、運搬できる環境を整えるのが最適解となります。

温度管理は必然的に電力を必要としますから、非常時に停電が発生しても管理を継続できるように、非常用の電源の用意も検討するべきです。人の出入りが頻繁に起こると、その度に温度の変化を招くことになるので、出入りを最小にする温度の遠隔管理などの運用も検討するのがおすすめです。

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